« 恋愛小説 「遠回り」 | トップページ | 恋愛小説 「遠回り」 »

恋愛小説 「遠回り」

僕は君に嘘をついている。今もずっと・・。

~第2話 「嘘」~

君は電車で学校へ通っている。家が遠いからね。

そのせいか学校付近の土地感がない。それを利用した僕の嘘。

僕らの通う学校から駅までは歩いてせいぜい5分ぐらいだ。

最短距離を行けばね。

しかし、もっと一緒にいたい僕はわざと「遠回り」をして、15分かけて駅に通っている。

いつか君が気がついてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしながら・・。

くだらない嘘かもしれないが、僕にとってはとても重大な悩みだ。

君に嘘はつきたくないが、もっと一緒にいたい。

好きだから一緒にいたいし、

好きだから嘘はつきたくない。

この嘘がバレたら君に嫌われてしまうだろうか?

それでも君と一緒にいたい。

と言っても、ただ無駄に時間を過ごしているわけじゃないんです。

僕には目標があるんです。

そう、『告白』です。

その告白の時間を得る為に嘘をついてるんです。

しかし今まで、いくつもチャンスはあったが、いざとなると尻込みしてしまう。

ノドのもうここまで出てきてるのに、好きと言えない。

自分でも不思議な程、臆病な自分を発見!

はぁ~。

もう嘘はつきたくないのに・・・

今朝も無事、君には気付かれずに「遠回り」した。

もうダメだ!今日の帰りこそはキチンと伝えよう!

嘘をついてた事も、君が好きな事も・・・・。

ちなみに今日の授業は全く頭に入っていない。

なぜなら授業中、ずっと告白の台詞を考えてたからだ。

よし、完璧に記憶できた!

後は言うだけだ。

もし、フラれたら学校でも気まずくなるのかな・・。

そんなマイナス思考が頭をよぎる。

君「今日も道案内よろしくね。」

のっけからグサッとくる一言だ。

僕「もういい加減、道覚えろよな。」

君「別にいいじゃない。ずっと一緒に通えば・・。」

僕「ん?」

君「い、いやなんでもないよ!」

君「そ、それより今日の授業はどうだった?」

僕「う、うん。あんまり聞いてなかった。」

君「どうして?」

僕「ん?まあ、色々あってさ。」

君「そ、そう。」

なんだか少し重い空気だ。

とその時、

僕「あ!」

歩きながら君と手が少し触れてしまったのだ。

無言になる2人・・・。

(なんだか気まずい雰囲気だが、逆に考えれば告白するチャンスかも・・)

僕「あ、あの、その実はね・・・」

君「な、何?」

僕「だからその~じ、実は、き、君の事が・・・」

カン!カン!カン!

甲高い音に僕の声は掻き消された。

もう踏み切りの所まで来てたのか・・。

全く周りが見えて無かったみたいだ。

再び沈黙が訪れる。

その沈黙を破ったのは君だった。

君「ねぇ、今日は海まで行かない?」

(今日はもう告白は無理そうだな・・)

僕「いいね!行こう行こう!」

君「よ~し、じゃあ海まで競争ね!よ~い、ドン!」

僕「え?え?ちょっと、待ってよ!」

君は僕を置いて走り出した。

でもいつもの笑顔が見れて心底ホッとした。

海に着くとさっきの重い空気が嘘のように2人ははしゃいでいた。

時には手が重なり合う事もあったが、そんな事はおかまいなしだ。

時間が経つのも忘れて遊んだ。

僕「このまま時間が止まればいいのにな・・・」

僕は波の音に負けるぐらいの声で呟いた。

~続く~

|

« 恋愛小説 「遠回り」 | トップページ | 恋愛小説 「遠回り」 »

コメント

迅速に第三話キボンヌ〜!!

投稿: 人生遠回り | 2008年6月23日 (月) 00時11分

コメントありがとうございます!
しばしお待ちを!今、精神力を振り絞ってますので。

投稿: しょう | 2008年6月23日 (月) 03時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 恋愛小説 「遠回り」 | トップページ | 恋愛小説 「遠回り」 »