恋愛小説 「遠回り」
ザァ~ザァ~ザァ~。
波の音が聞こえる・・・・・
時計の無いこの場所では時間が止まっているかのようだ・・・・
~第3話 「夢」~
疲れ果てた2人は座りながら海を見つめていた。
君「やっぱり海はなんだか落ち着くね。」
僕「うん。静かだしね。」
君「あぁ~あ、もうずぐ卒業かぁ~。この海も見れなくなっちゃうのかな?」
僕「海ならちょっと足を運べば見れるじゃん。」
君「私ね、卒業したら東京へ行くの・・。」
僕「えっ!?」
君「東京の学校へ行って、看護師になりたいの。」
僕「そ、そうなんだ・・・・」
2人「・・・・・・・・」
僕「か、看護師だなんて意外だなぁ~。」
(何を言ってるんだ、俺は・・・)
君「私、中学生の時に病気でお父さんが亡くなっててね、こんな辛い思いを他の子供達にさせたくないのよ・・・。だから、看護師になって少しでも色んな人達の役に立ちたいの。」
僕「・・・・そうなんだ。立派な夢だね!応援するよ・・。」
君「う、うん。ありがと。でも迷ってるんだ・・。」
僕「どうして??」
君「まだ・・・やり残してる事があるから。」
僕「何?」
君「んんん~内緒☆」
僕「なんだよ、それぇ~!人がせっかく聞いてやってるのにさぁ。」
君「あはは!ごめんごめん!今度言うよ。」
僕「まったく・・。」
君「寒くなってきたね。帰ろっか。」
僕「うん。」
僕は少し期待をしてしまった。君の迷う理由が僕だったらいいのにな・・・。
でも、もし違ってたら・・・。
いやでも、卒業したら会えなくなるかもだし・・・。
そんな事がぐるぐる頭の中を駆け回っている内に駅に着いてしまった。
君「じゃあ、また明日ね☆」
僕「うん。」
君の背中がどんどん遠くなっていく・・・・
このまま君がいなくなってしまうような気がした。
たまらなくなった僕は思わず口にしてしまった。
虫の鳴くような小さな声で・・・・
僕「好き・・・・・・」
すると、突然君は振り返ってこちらを見てきた!
(や、やばい!聞こえた!?)
焦った僕は冷や汗顔で手を振り返した。
すると君は何事も無かったかのように背を向け電車に乗り込んだ。
ふぅ~焦った焦った。聞こえてたらどうしようかと思ったよ。
って、いつかは言わなきゃいけないんだよな・・・・。
むしろ、またチャンスを逃してしまったのかな?
とにかくもう時間がない!卒業までに伝えなければ。
君は遠くへ行ってしまう・・・
もう「遠回り」はしたくないんだ!
「遠回り」じゃなく、2人の意思で一緒にいたい。
この気持ち、なんとしても伝えなくては!!
そう、心に決めた僕だったが、君を失う恐さと葛藤し続けたまま、
とうとう卒業式当日を迎えてしまった・・・・
~続く~
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コメント
三話完結じゃなかったのですか〜(((( ;゚д゚)
四話も楽しみにしております!
投稿: 人生遠回り | 2008年6月24日 (火) 01時17分
>人生遠回りさん
まあ、ちょっと迷ってたんですがね。なんせ、オチが浮かばなかったもので・・・。
投稿: しょう | 2008年6月25日 (水) 03時19分